境界性人格障害の治療【次世代型】

境界性人格障害の治療【次世代型】

境界性人格障害と子育てについて

境界性人格障害を抱えながら子育てを行うことは難しいことだと重れますが、そのような悩みを抱えながら、無事に生き抜いているという人も少なくないと言われています。

Aさんは、心療内科境界性人格障害であると診断を受けた20代の女性で、離婚歴を持っているため、女手一つで、小さなお子さんを仕事をしながら育てています。職場での勤務態度は真面目で誰からも好かれ異性にもてる性格や容姿だったのですが、そういったことを同性の他人にねたまれたせいで、ある女子グループからいじめをうけるようになったといいます。

その厳しい社会の洗礼を受けているうちに性格的に爆発しやすいいわゆる境界性人格障害の状態に陥ったといいます。

このように、境界性人格障害とはある時、突然、今までは精神的に落ち着いていた人が、ある不幸なエピソードが幾重にも重なるにつれて、発症してしまうものだと言われています。

話は戻りますが、このような紆余曲折があり、子育てという負担を抱えながら、境界性人格障害の治療を行わなければいけないという二重の悩みを抱えたAさんはとちあえず運動の習慣をつけるようにしてみたそうです。そうすると、精神症状は次第に落ち着き、職場での女子グループからのいわれのない、いじめにも、まともに冷静に対応できるようになり、今では彼女らとの軋轢はなくなったそうです。

Children of Mothers with Borderline Personality Disorder: Identifying Parenting Behaviors as Potential Targets for Intervention

子育てというものも大変ですが、このような苦境も無事乗り越えることができたそうです。そのコツのひとつは、子供には子供の人格が存在し、尊重しなければいけないとある教会の牧師に諭されたことがきっかけだったといいます。

親というものは不思議なもので、親になると、子供を守るための遺伝子のスイッチが入り、ガラッとしっかりしたたくましい人間になるということだとAさんは語っていました。